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カテゴリー「フランス語圏」の93件の記事

2012年2月 1日 (水)

少し不思議な気がします

久しぶりのフランス語圏カテゴリの記事です。
このブログではフランス語に興味があると書いているので、日常生活で目にするフランス語にはつい注意を向けてしまいます。
ということで…
ミニたべっ子どうぶつ5連(メープルバター味)の袋の裏にあるフランス語についてです。

1_058

「日本語ではコケコッコ!、外国語でおんどりは何て鳴くの?」ということで、フランス語では「cot cot codec」とありました。

1_059

なんとなく思ったのですけれど、フランス語で雄鶏の鳴き声と言ったらもう少し有名なのがありますよね…
ココリコです。三省堂のクラウン仏和辞書(第6版)で調べたら、ありました。
cocorico 男性名詞 [擬音]コケコッコー
という感じです。こちらのほうが短いし、覚えやすそうだと思いました。

2011年12月15日 (木)

クリスマスの曲 ケベック

ケベックで今年売れているらしいクリスマスソングです。
クリスマス1956さんがこちらの記事をご覧になってくれたら良いなあ、と思いますが…

Nadja (ナジャ)のNoëlです。

http://gongcommunications.qc.ca/nadja_noel.html

他には
Michael Bublé のChristmas
André Gagnon アンドレ・ガニョン のDans le silence de la nuit

http://www.audiogram.com/fr/artiste/andre-gagnon/album/235-dans-le-silence-de-la-nuit.html

Marc Hervieux マーク・エルヴュー の Un air d'hiver

http://marchervieux.com/

とか…

それから、
クリスマスの曲が聞けるラジオのサイトなんてあるんですね。
「Christmas music radio 」といった語で検索したら、たくさん出てきました。

2011年10月23日 (日)

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 5(最後)

4からの続きです。

 

Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions 「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」というタイトルです。
2011
1013日のLa Presse ラ・プレス紙に掲載されたAndré Dubuc アンドレ・デュビュックさんが書いた記事です。

 

すこしずつ、訳していきたいと思います。

***

ペロン兄弟社がいつも保証人になっているような200以上のローンをどうやって金庫は認めることが出来たのだろうか。ジュネ氏はこれには以下のように答えた。「文脈に沿って理解しなくてはなりません。この話は僻地で起きているのです。そのあたりの企業なんて、ごまんと無いんですよ。モンレアル(モントリオール)なら、いくつも車の販売業者があるでしょう。僻地では、自動車販売業者は一社だけで、それがその地の金庫と深く関係しているんです。」

そして、ジュネ氏は「今回の教訓は生かされ、こんなことは他では起きないでしょう。こんな風に融資をする金庫はどこにもありません」と続けた。

***

私の(どうでもいいような)感想です。

都会から離れた場所で、一社だけが自動車を売っていて、その一社がデジャルダン金庫と係わっているからと言って、金庫がその会社からのお願いをなんでも聞く必要はないんじゃないかなあ、と思いましたが…。そうもいかないのでしょうね。

日本の田舎でも同じような感じなのでしょうか・・・?そうとは思いたくないのですが・・・

 

 

ということで紹介は今回でおしまいです。

アメリカインディアン(アメリカ先住民)の人たちというと、土地関係(土地の権利を主張する、など)や生活関係(貧困、不健康、アルコール中毒や薬物中毒、家庭内暴力など)でよく話を聞きますが、この記事で、「車を買う」という、なんというか、普通の暮らしをしている一面が覗けてよかったです。「ローンを支払わなかった」というちょっとまずいおまけがついていましたけれど…^^;

 

さあ、大丈夫でしょうか、ベルギー…(前からベルギーについて書きたかったのですけれど、いまいち、よくわからないので、先延ばしにしていました。しらべなくてはっ。)

ベルギーは、アフリカやケベックに比べると、面倒な気がします…まずはウィキペディアから読みたいと思います。。

2011年10月22日 (土)

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 4

3からの続きです。

 

Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions 「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」というタイトルです。
2011
1013日のLa Presse ラ・プレス紙に掲載されたAndré Dubuc アンドレ・デュビュックさんが書いた記事です。

 

すこしずつ、訳していきたいと思います。

***

「経理は以前よりも難しくなっています。銀行が今年は貸付の基準を厳しくしたみたいです。」とコンプレックス・ユニヴェルセルの営業部長のセバスチァン・ヴァンダル氏は認めた。

 

235もの貸付が回収不可能なことに関して、ムーヴマン・デジャルダンのスポークスマンであるナタリー・ジュネ氏は以下のように述べている。「この事件の最初の数に囚われすぎですよ。私たちは既に、80台から100台の車を回収し、オークションで売って、回収しました。」とは言え、ジュネ氏はいくら回収できたのかは明言しなかった。

 

***

私の(どうでもいい)感想です。

中古車を回収して、オークションにかけて、いくらくらい回収できるのだろうかと思いました。売ったのは、個人が使用するトラック(ピックアップトラック)や舗装されていない道路(先住民族の暮らす場所の道はしばしば舗装されていないので)で走る車でしょうし…ちなみに、最初の例で挙がっていた、シボレーのアップランダーはミニバンです。参考にしたサイトはウィキペディアです。アドレスは http://en.wikipedia.org/wiki/Chevrolet_Uplander )

そういう場所で使用された車って、中古車として価値があるのか、ちょっと考えてしまいました。

***

ムーヴマン・デジャルダンとは、英語ではデジャルダン・グループというようで、北米最大の信用組合(信用協同組合)のようです。( http://en.wikipedia.org/wiki/Desjardins_Group )(サイトを見るには、このアドレスをコピー&ペーストしてください。)

 

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 3

2からの続きです。

 

Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions 「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」というタイトルです。
2011
1013日のLa Presse ラ・プレス紙に掲載されたAndré Dubuc アンドレ・デュビュックさんが書いた記事です。

 

すこしずつ、訳していきたいと思います。

***

「車屋はトラックを売る。そして、金庫とやり取りする。みんな、ローン審査を二度、三度受けるチャンスがあった。噂は広まる。(トラックを買うために)他所からも来るようになる。」と匿名で、シブガモのとある実業者が私たちに説明してくれた。

今日、ペロン兄弟社は営業していない。同じ住所には、ペロン兄弟社と同じ経営者(カロル・ラポワントとマルタン・ブラキエール)がコンプレックス・ユニヴェルセルという車とRVキャンピングカー)を売る店を経営している。

***

私の(どうでもいい)感想です。

つまり、ローンの審査が楽だという噂があって、他所からも、皆さん、買いに来ていたんですね。そして、審査が通って、購入できたら、支払わない(支払えない)、と…235件も支払われなかったのですから、もしかしたら、「支払わなくてもOK」みたいな噂も流れていたのかもしれないなあ、なんて思ってしまいました。

それから、経営者のかたがたは、会社の名前を変えていまだに車を売っているんですね。キャンピングカーって「高価」というイメージがありますが、この手の車の販売に関して同じ事をしたら、大変そうです…

2011年10月21日 (金)

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 2

1からの続きです。

 

Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions 「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」というタイトルです。
2011
1013日のLa Presse ラ・プレス紙に掲載されたAndré Dubuc アンドレ・デュビュックさんが書いた記事です。

 

すこしずつ、訳していきたいと思います。

 

このような話は、235回繰り返された。ジャック・ダイヤモンド氏だけではなく、幾つか例として名前を挙げるならば、Lac-Rapide ラック=ラピッドに住む David Thuskey ダヴィッド・タスキー(?)氏、Mashteuiatshマシュテュイアトゥシュに住むJos Thomas Chachai ジョー・トマ・シャシェ氏、ガブリエル・ラポワント氏と カトリーヌ・トランブレ・ゴドロー氏、シモン・モンジェ氏とシャノン・シピオ氏とドナ・チェーゾ氏が同じことをした。

 

3に続きます。

***

235回も、自動車販売業者が自分の顧客の保証人になるとは、しかも顧客が支払わないとは…日本ではどうなんでしょう。車を買うときには、こういう感じなのでしょうか。

Lac-Rapide ラック=ラピッドは、アメリカインディアンのアルゴンキン族の保留地のようです。(ウィキペディア http://fr.wikipedia.org/wiki/Lac-Rapide )ウタウエという、オタワに近い地域のようで、この事件の舞台となったケベック州の北部とはかなり離れています。

Mashteuiatsh もまた、アメリカインディアンのイヌ族の保留地のようです。(ウィキペディアによる http://fr.wikipedia.org/wiki/Mashteuiatsh )サグネ=ラック・サンジャンという、この事件の舞台となった場所とは違う場所のようです。

他の顧客名は、ケベックの人の名前(?)のようです。

 

何はともあれ、235回とはすごい数字だなあ、と思います。

2011年10月20日 (木)

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 1

Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions 「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」というタイトルです。
2011
1013日のLa Presse ラ・プレス紙に掲載されたAndré Dubuc アンドレ・デュビュックさんが書いた記事です。

 

すこしずつ、訳していきたいと思います。

 

***

200人以上が自動車ローンの支払いをしなかったために、シブガモのデジャルダン金庫の7524の組合員が今年の配当金を受け取れなかった。これらのローンは、自動車販売業者一社が保証人となっていたが、この件以来、この会社は営業を止めている。

このデジャルダン金庫には、1億6千万カナダドルの資産と8百万カナダドルの年収があるが、昨年は1千百万カナダドルの損失が貸付に出たと公表した。この額は、ポートフォリオ(有価証券類の内訳)の7.5パーセントにあたる。職員一人が解雇され、副組合長のアンドレ・ペアルソン(ピアソン?) André Pearson は療養休暇をとっており、配当は中止されている。

2008年12月に、ワスカガニシュWaskaganish保留地在住のジャック・ダイヤモンドJack Diamond氏が シボレーのアップランダーを購入し、27321ドル33セントの融資をデジャルダン金庫から受けた。(日本円に換算したら、だいたい232万円くらいかと思います。きいろひわ註)自動車を販売したペロン兄弟社Perron&frèresは、ジャック・ダイヤモンド氏の保証人となった。2年半後、ジャック・ダイヤモンド氏は支払いを止め、保証人も支払いを続ける事ができなかった。

2に続きます。

***

私の(余計な)感想です。

8百万カナダドルの年収にたいして、1千百万ドルの損失って、けっこうすごいなあと思いました。年収よりも損失が大きかったんですよね…

ワスカガニシュは、www.waskaganish.ca/ (こちらのサイトを見る場合には、コピーして、貼り付けてください、すみません。)によると、クリー(アメリカインディアン)の保留地のようで、ジャック・ダイヤモンド氏はクリー(アメリカインディアン)のようです。つまり、ペロン兄弟社という自動車販売業者は、アメリカインディアンに自動車を売り、アメリカインディアンには保証人がいないので、自動車販売業者が保証人になったというわけのようです。

 

日本で、おなじことってあるのでしょうか。自動車販売店が保証人になるとは…

2011年10月18日 (火)

ケベック(州)の北方開発プロジェクトに関連して見つけた記事 はじめに

ケベック(州) Le Québec のPlan nord (発音は「プラン・ノー」で、訳は「北方開発プロジェクト」(私の記事では、正式な翻訳がわからなかったので、「北方計画」と訳していた時期があります)に関連して見つけた記事の紹介です。

***

このPlan nord「北方開発プロジェクト」は、ケベック州北部に外国資本を入れて鉱山開発などしつつ、現在のところそこでケベック州政府が全面的に・主導的に行っている行政(?)を、住民に任せようというような改革計画のようです。どうやら、最初の十年間くらいは白人住民と先住民族が半々で行政(?)を行い、その後、住民の人口比率によって、白人住民と先住民族の割合を変えて、行政を行う、といった感じのようです。予測では、数十年後には、先住民族が人口の大半を占めるようになるだろうといわれています。つまり、先住民族が重要になってくるプランのようです。
このようなプランですので、Plan nord「北方開発プロジェクト」では、鉱山開発などで、先住民族の雇用を増やすとあるのですが、当然のことながら、雇用されるにはさまざまな条件(学歴・免許・資格・経験など)があるようです。(雇用されるためのこのような条件は建設業などにもあるようですが、こういう条件をクリアできないゆえに、先住民族(いわゆるアメリカインディアン)が仕事を請け負えず、不満に思って、工事現場を占拠した事件が、そういえば、カナダで去年か今年ありました。(不満なのはわかるのですけれど、安全が第一だと思います…))
そういうことを頭の隅において、先住民族(アメリカインディアンとイヌイット)について、教育の状態を少し書きますね。
北方開発プロジェクトの舞台となる地域の先住民族の大半を占めるクリー CRIE の7割以上・北極そばに住むイヌイット(昔エスキモーとも呼ばれていたようです)の8割以上が義務教育を終えていないようです。(年によっては(?)、クリーが9割、イヌイットが8割などと書かれていたものもありました。)どうやら教育の問題はけっこう酷いようで、小学校を終えていない子どももけっこう(一割くらい?)いるようです。
また、先住民族については、よく知られていることですが、アルコール中毒・薬物中毒・家庭内暴力・健康問題など問題がたくさんあります…。 こういうことは一般的によく書かれていることなので、先住民族の人たちが実際の暮らしでどんな風にしているのか、ネット上の情報だけでは、わからなかったのですが、最近、ひとつ記事を見つけたので紹介したいと思います。

***

さて、見つけた記事は「自動車ローン不払い:デジャルダン金庫の一支店が1100万カナダドル損失」との記事です(原文タイトルは、Prêts autos impayés: une Caisse Desjardins perd 11 millions です。André Dubuc アンドレ・デュビュックさんという方が、La Presse ラ・プレス紙という、ケベック(州)で発行されている新聞に書いた記事のようです。掲載されたのは、今年(2011年)の10月13日です。アドレスは、 http://lapresseaffaires.cyberpresse.ca/economie/services-financiers/201110/13/01-4456739-prets-autos-impayes-une-caisse-desjardins-perd-11-millions.php です)。
1100万カナダドルというと、1カナダドルが80円か90円くらいなので、日本円にすると8億8千万円か9億9千万円くらいになるのでしょうか。 デジャルダン金庫というのは、組合員で作る銀行のようなものです。ケベック(州)では一番の金融機関だったと思います。こういう金融機関の仕組みはあまりよくわからないのですが、記事を軽く訳してみますね。
では、次回から、のんびり訳していきたいと思います。 「自動車ローンがどうして先住民族の暮らしと関係有るの?」と思われるかもしれませんが、おたのしみに。(って誰も楽しみにしていないと思うのですけれど…)

2011年9月 5日 (月)

ケベック党(パルチ・ケベッコワ Parti Québécois )による、プラン・ノー(Plan Nord)、『北部開発プロジェクト』、についての、コミュニケ

では、今日は、ケベックの野党第一党のケベック党(パルチ・ケベッコワ Parti Québécois  )のプラン・ノー(Plan Nord)、いわゆる「北部開発プロジェクト」、についての、コミュニケを紹介したいと思います。

こちらもまた、長くて、わかりにくい記事です。(私に文章力が無いので。)文法・語彙ともに自信が余りありません。

ココログ広場からいらした方(が大部分だと思います)は、おそらくケベックに興味がないのではないかと思うので、最後の一、二段落だけ読んでいただければ、と思います。

***

パルチ・ケベッコワは、ケベック(州)の独立を目指す党で、与党になったこともあります。この党が(ケベック(州)の)政権を握っているとき、ケベックが独立するためにカナダ連邦政府と話し合いをするのを許可するかどうか州民に問うレフェランダム(住民投票)を二度行っています(1980年と1995年)。どちらのレフェランダムでも独立への手続きを進めることは否決されたのですが、それでも、根強い人気があるようです。最近、党の中でごたごたが続いていて、人気政治家が一時党を離れるなど大変なようですが…

ということで、20118月29日のコミュニケです。

Plan Nord et gouvernance régionale du Nord-du-Québec : informations et consultations déficientes

という題で、「プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)とノー=デュ=ケベック地方政府:情報・協議不足」とでも、訳せるでしょうか。

アドレスは以下の通りです。

http://pq.org/actualite/communiques/plan_nord_et_gouvernance_regionale_du_nord_du_quebec_informations_et_consultat

「プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)」は、ノー=デュ=ケベックという地方 Nord-du-Québec とコート・ノー Côte-Nord という地方で主に実行されるのですが、この前者(ノー=デュ=ケベック(意味は「ケベック北部」みたいなものです))は、広大で、先住民族がけっこう住んでいます。もちろん先住民族ではない人たちも住んでいるのですが、ケベック州政府は、どうやら、先住民族と、先住民族ではない住民と、州政府で、地方政府のようなものを作ろうと考えているらしいのです。

カナダの先住民族については、アメリカ合衆国の先住民族についての話に隠れてあまり話題にならないかもしれませんが、やはり、その、いろいろ、あります。ケベック(州)の公用語はフランス語ですが、先住民族の中には英語を話す民族がいるようです。また、先住民族は、(タバコの違法販売、飲酒や薬物乱用、家庭内暴力、健康の問題(肥満など)、通学率・進学率の低さなど)問題をいろいろ抱えているようです(これは、ケベックに限ったことでは全然ないようです)。さらに、先住民族ではない地元住民と州政府の間に、「地方と中央」といわれるような意識の違いが、日本でもあると思いますが、あるようです。

そういう状況があって、このコミュニケが書かれているという感じでしょうか。

ということで・・・

***

ノー=デュ=ケベック(地方)を一巡し、夏の間、市民達と長く語り合った結果、ウンガヴァ選挙区選出の議員で、北部開発についての野党第一党のスポークスマンであるリュック・フェーラン Luc Ferland は、プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)に関する情報が、当地域にほとんど伝わっていないと結論を出した。

「ジャン・シャレ首相がインフラ設備関係の計画いくつかについて知らせを出した事と、ケベック(州)外への誘致活動のほかには、地方についての情報がほとんど住民に伝わっておらず、プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)がノー=デュ=ケベック地方にとって何なのかはっきりとわからない。はっきり申し上げると、この規模の計画が、最も関係するはずの地方の住民に知られていないとは普通ではない。」とリュック・フェーランは述べた。

いくつもの疑問に答えがないままである。「50パーセントの土地を産業にだけ向けるという知らせについてはどうなんです。la Société du Plan Nord(「北部開発プロジェクト会社」とでも訳せるのでしょうか。)を作るという法律について、今秋、投票が行われるはずですが、私たちはいまでも誰がどのくらいの割合で私たちを代表するのかわからないままです。どこに本社(本部)が置かれ、主な担当者たちはどこにいることになるのでしょう。北に(ノー=デュ=ケベック地方に、のことだと思います)でしょうか、南に(州都ケベック市に、のことだと思います)でしょうか。」とリュック・フェーランは問いを発している。

今年の五月に、クリー(先住民族)とジャメジィァン(先住民族ではない住民)とケベック(州)政府の間で、地方の新たな統治が行われる事が発表されたが、このときに、この三者は、話し合いを経てから、12ヵ月後までに、統治にいたるようにとされた。しかしながら、リュック・フェーランは、この手続きについても、ほとんど情報が伝わってこないことを心配している。

「私たちの地方で、情報公開のために特別な機会が設けられることを強く望みます。(州)政府は、なによりもまず、この手の計画に直接関係する住民に会わなければなりません。とりわけ、私たちは、この計画がいやおうなく私たちの将来に影響を及ぼすことがわかっているわけですから。」と、このようにして、リュック・フェーランは話を終わらせた。

なんというか、住民置き去りなんですね。

日本や中国で「北部開発プロジェクト」への投資を募っているようですが…やっぱり、プラン・ノーは「北部に関する、国家を挙げての総合政策」であって、「北部開発」の「プロジェクト」というわけではないようです。

2011年9月 4日 (日)

「北部開発プロジェクト」という訳なのですね、PLAN NORD(プラン・ノー)

おそらく、長くて、わかりにくい記事です。

ココログ広場からいらした方(が大部分だと思いますが)は、おそらくケベックに興味がないのではないかと思うので、最後の一、二段落だけ読んでいただければ、と思います。

***

ジャン・シャレケベック(州)首相が日本から中国へ向かったようです。日本での滞在についていろいろ報告(プレスリリース、コミュニケ)が発表されましたが、日本の発表とケベックの発表では少し色合いが違ったので、「面白いなあ」と思いました。

ということで、今回はこの違いについて書きたいと思います。

そして次回の記事では、ケベックでの野党第一党のケベック党(パルチ・ケベッコワ)がコミュニケを出したので、それについて書いてみようかなと思います。

フランス語・フランス語圏の勉強になると良いのですけれど…どうでしょう。

それから、題名に書きましたが、PLAN NORD(プラン・ノー、直訳すれば、北部(北方)計画(プラン))ですが、「北部開発プロジェクト」と翻訳されていますね。これについてですが、PLAN プラン には、「国家規模の政策、総合政策」という意味があるようです。日本語では、「開発プロジェクト」と訳され、「開発企画」「鉱山開発」的なニュアンスが漂っていますが、実際には、国家(ここではケベック州のことですが)を挙げて、北部地域を変えようという計画のようです。つまり、単に、道路を作って、鉱山開発をするというわけではないようです。行政システムから変えるようです。ここらへんが日本語で伝わっていると良いですけれど…ちなみに日本語名の「北部開発プロジェクト」をフランス語に訳してみると、Projet(s) de développement du Nordとでもなるのでしょうか。後で、訂正すると思いますが。

それから、どこかで( http://www.ntv.co.jp/fredericback/2957.html 「フレデリック・バック」展のサイトでしたでしょうか)、ケベックの方のMonique Gagnon-Tremblayという名前のGagnonのところを、ガニオンと書いてあったのですが、ガニョンと発音しないと通じにくいかな、と思いました。

***

ということで、

日本の外務省の発表です。アドレスは以下の通りです。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/8/0825_08.html

ジャン・シャレ・カナダ国ケベック州首相による松本外務大臣への表敬

平成23825

825日(木曜日)午前10時から約30分間,松本剛明外務大臣は,訪日中のジャン・シャレ・カナダ国ケベック州首相(The Honourable Jean Charest, Premier of Quebec)による表敬を受けました。概要は以下のとおりです。

シャレ・ケベック州首相から,東日本大震災の被災者へのお悔やみが述べられ,ケベック州議会において満場一致で可決された「日本国民への連帯推進に係る動議」の写しが松本外務大臣に手渡されました。これに対し,松本外務大臣から,ケベック州議会動議やカナダ政府からの支援に謝意を表し,東日本大震災でケベック州民1名が被害に遭われたことにつきお悔やみを述べました。また,カナダが,世界に先駆けて日本産食品等への追加的輸出規制措置を完全撤廃したことを高く評価し,日本は引き続き「開かれた復興」を目指している旨述べました。

また,シャレ・ケベック州首相から日カナダEPA推進及び同州の「北部開発プロジェクト」について説明があり,経済面で連邦政府と協力しつつ日カナダ関係を更に強化してきたい旨述べました。これに対し,松本大臣から,日カナダEPAについては,共同研究が着実に前進していることは喜ばしい,また「北部開発プロジェクト」は,ケベック州の開発と発展につながるものとして期待するとして,経済分野の関係強化を通じた一層の友好関係の発展に期待する旨述べました。

ということで、震災のと、経済について会話があったことが書かれています。

詳しく書けば、以下の四点かと思います。

1ケベック(州)から東日本大震災の被災者へのお悔やみ(ケベック州議会において満場一致で可決された「日本国民への連帯推進に係る動議」の写しを手渡す)

2日本からは引き続き「開かれた復興」を目指すとの意思表示

3日カナダEPA推進

4「北部開発プロジェクト」

「ケベック州議会において満場一致で可決された「日本国民への連帯推進に係る動議」の写し」についてなのですが、ハイチが地震に襲われたときには、ケベック州政府はすぐにお金を出したようですが…。日本へはお金を出さなかったようですね。ケベック州にはハイチからの移民が数多くいるので、それに配慮してのことだと思いますが。

***

一方ケベック(州)政府のコミュニケのほうは、以下の通りです。

アドレスは以下の通りです。

http://www.premier.gouv.qc.ca/actualites/communiques/2011/aout/2011-08-27.asp

題名は

Jean Charest rencontre le gouverneur de Koyto et dresse un bilan positif de sa mission

とのことで、

「ジャン・シャレが京都府知事と会い、訪日について肯定的な見解を示す」とでもなりますでしょうか。もしくは、「肯定的な評価を下した」でしょうか。なにはともあれ、「来て良かった」と思っていただけたようで、良かったです。

最初に一言だけ…フランス語の文章に過ちがあります。

Au cours des quatre jours de la mission, le premier ministre à eu l'occasion de rencontrer plusieurs décideurs politiques.

というところなのですが、

Au cours des quatre jours de la mission, le premier ministre a eu l'occasion de rencontrer plusieurs décideurs politiques.

ですね。動詞 a と前置詞 à は違うので…

ということで、かいつまんで訳してみます。文法や語彙が変な(間違っている)可能性が高いです。人名や役職名が間違っていないと良いのですけれど…。

***

2011827日土曜日 京都

ジャン・シャレケベック(州)首相は、今日、京都府知事であり、全国知事会会長でもある山田啓二氏と会合し、日本滞在を終えた。

この会合で、ケベック・日本の関係、プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)、地球温暖化に対する対応について主に話し合った。2008年に、ケベック(州)政府と京都府は環境・教育・経済関係の分野において協力し合うとの共同声明に署名し、経済関係については、その後、ラヴァル大学と京都大学が共同研究をするに至っている。

それから、首相(ジャン・シャレケベック(州)首相)は、日本滞在について肯定的な見解を示した。四日間の日本滞在で、首相は有力政治家数名(枝野幸男内閣官房長官、松本剛明外務大臣、池田元久経済産業副大臣、横路孝弘衆議院議長、山田啓二京都府知事)との会合の機会を持った。

首相は「ケベックと日本をつなぐ絆は、ケベック州東京代表事務所が今年設立40周年を迎えることからわかるように、緊密である。今回の幾つかの会合で、この絆をさらに深める計画について話をする機会を得た。これらの会合が日加間の経済協力関係についての話し合いであろうと、プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)を紹介する機会であろうと、この関係はケベッコワ(ケベックの人々)にとって豊かさの元となり続けるだろう」と述べた。

政治関連の会合のほかに、首相はla Chambre de commerce Canada-Japon(と書いてあるのですが、情報が見つかりません。これについては後で…http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2011-08-26 きいろひわ註)主催の講演会で、175人ほどの、多くが実業に係わる聴衆を前に講演を行った。また、金融業界関係者や大企業の代表者など、ケベック(州)に投資する可能性のある人々と会った。

首相は、三菱(自動車?)の経営陣と会った。イドロ・ケベック(ケベック(州)の電力会社、水力発電が主なので、イドロ(「水」の意)という言葉がついています:きいろひわ註)と三菱は電気自動車を共同開発しているところだが、首相は、電気のみで走るMIEVに試乗した。また、ケベック(州)の芸術家フレデリック・バックの作品に捧げられた『木を植えた男』展覧会を訪れた(参照 http://www.ntv.co.jp/fredericback/2957.html 東京都現代美術館で開催されている「フレデリック・バック展」のことだと思います。きいろひわ註)。

今回の訪日は、1999年以来初めてのケベック(州)首相の日本訪問となる。日本は、ケベック州政府にとって、中国・インドと共に、アジアで関係強化を狙う国である。ケベックと日本の関係は、ケベック(州)の文化発信と、ケベック(州)の経済の活性化と多様化に係わっている。アジア太平洋(アジア、オーストラリア、太平洋上の島国などで構成される地域のようです きいろひわ註)において、中国だけが、ケベック(州)製の製品を日本よりも多く買っている。とはいえ、日本は、アジアで、付加価値のある製品の輸出部門では、一番の市場である。日本へは、近年、二つの輸出部門が成功を収めている。ひとつは、農産物加工業で、もうひとつは航空宇宙産業である。豚肉は日本向けの最大の輸出品であり、日本への輸出の三分の一以上(37パーセント)を占める。 

首相のこの訪日は、日本では大きくメディアで取り扱われた。la Chambre de commerce Canada-Japon主催の首相の講演会は、日本の新聞などで記事となった。日刊紙の日本経済新聞と朝日新聞が、幾つか記事を載せたが、この二つの新聞に記事が載っただけでも、一千三百万人が記事を読んだことになる。

首相は、現在、828日から92日までの日程で中国に滞在している。中国では、中国との関係を強化したい70ほどの企業や組織と行動を共にする予定で、北京・済南・上海に滞在する。

**

ということで・・・

la Chambre de commerce Canada-Japon主催のジャン・シャレ首相の講演会についてですが、la Chambre de commerceCanada-Japonにあたる日加商工会議所のサイト(カナダのブリティッシュコロンビア州で活動が盛んなようです)にはぱっと見に情報がありませんでした。ですので、在日カナダ企業がつくる商工会議所(CCCJ、フランス語名で、Chambre de commerce du Canada au Japonというようです。インターネット上のホームページのアドレスは、http://www.cccj.or.jp/cccj/contents/home/?language=english )だろうかといろいろ検索しました。そうしているうちに、日本ケベック学会のブログに行き当たりました。アドレスは、http://ajeq.blog.so-net.ne.jp/2011-08-26です。学会です。商工会議所ではないです。どういうことなのでしょう・・・?どうやら、日刊産業新聞による説明(http://www.japanmetal.com/back_number/news/newsidh2011082601.html)がわかりやすそうです。引用します。

 訪日中のカナダ・ケベック州のジャン・シャレ首相は25日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで、四半世紀にわたって開発中の「北部開発プロジェクト」について「持続可能な開発の新たなモデル」をテーマに講演した。

 首相は、エネルギー、鉱業、森林、バイオフードなど多様な同プロジェクトの概要を紹介するとともに、とりわけニッケル、金、リチウム、鉄鉱石など豊富な金属鉱物資源の賦存状況を取り上げ、これまで同プロジェクトに800億ドル超、エネルギー資源に470億ドルが投資されたと述べ、日本からの投資に期待を寄せた。同プロジェクトは今後数十年間継続される。講演会には非鉄、商社、銀行、大学、外務省、経済産業省、在日カナダ大使館など約200人が出席した。 

なのだそうです。ということで、とりあえず、「東京・紀尾井町のホテルニューオータニ」での講演会で、「非鉄、商社、銀行、大学、外務省、経済産業省、在日カナダ大使館など約200人が出席した」ようです。主催が何であれ、わかってよかったです。

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それから、日本の報告では話題になっている震災のお悔やみの話が、ケベックの報告のほうでは、全然出てきていません…

日本の発表のほうで、ケベックの州民がひとり犠牲になったとあるのですが、この犠牲になった方は、アンドレ・ラシャペルAndré Lachapelleさんという方で、ミッション・エトランジェー la Société des Missions-Étrangères の方(宣教師)で、1961年から日本にいらっしゃった方のようです(享年769ヶ月)。地震が起きたとき、仙台にいらしたようなのですが、自分のいつもいる場所(塩釜)が心配だからと帰ろうとして、途中で心臓発作を起こしてしまったのだそうです。(参考にしたサイトのアドレス

http://www.smelaval.org/fr/pays/japon/pme-mort-au-japon )

ということで、記事は終わりです。長くなってすみません。

プラン・ノー(「北部開発プロジェクト」)については、以下のサイトも参考になります。

http://www.jogmec.go.jp/mric_web/current/11_42.html

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