エイプリルフールにかんれんして、フランス語では、「四月の魚」(ポワッソン・ダヴリル Poisson d'Avril)というのがあります。紙で作った魚を誰かの背中につけたりするとか、辞書で読みましたが…
このネタは来年にとっておこうかと思います。
ということで…4月の絵です。
En avril, ne te découvre pas d'un fil.「4月には一枚も脱ぐな」です。この文には、
En mai, fais ce qu'il te plaît, 「5月には好きなようにしなさい。」が続くのですが…
ということで、これはことわざです。
発音は
「アナヴリル・ヌ・トゥ・デクヴル・パ・ダン・フィル」くらいでしょうか。
文法的には…
単語、品詞名、「意味」 [発音]の順です。
En 前置詞 「において・で」 [アン]…ンは鼻母音ですが、日本人は上手に出来るほうだと思います♪
avril 普通名詞 「四月」 [アヴリル]
ne 副詞 「(pasと組み合わせて)~ない(否定文を作ります)」[ヌ]
te 二人称単数の代名詞の直接目的語 「あなた・きみ(を等)」 [トゥ]
découvre 動詞découvrirの命令法現在 「覆いを取る・露にする」 [デクヴル]
pas 副詞 「(neと組み合わせて)~ない(否定文を作ります)」 [パ]
d'=de 前置詞 「…の程度、…だけ」 [ドゥ]
un 冠詞 「ひとつの・一本の」 [アン]…ンは鼻母音ですが、日本人は上手に出来るほうだと思います♪
fil 普通名詞 「糸」 [フィル]
鼻母音は、あまり悩まないほうが無難のような気がします。
そういえば、日本語でも「鼻音」はあるんですよね…
ここから下は、メモなので、飛ばしてどうぞ
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
それから、d'(=de)のところは、「エリジヨン élision 」といいます。
辞書(ロワイヤル仏和辞典)によると、「母音字および無音のhで始まる語の前で、語末の母音字を省略すること」だそうです。省略した母音字の代わりに、アポストロフ(’)を置きます。
エリジヨンを起こす語は、原則として、つづり字上の単音節語およびqueの複合語で、省略される母音字は、la と si を除けば、すべてeです。
このエリジヨンは、説明するとかなり面倒なのですが、日本人は文法に強いせいか、それとも本能的に区別できるのか、実際に間違えるひとは少ないように思います。
ということで、エリジヨンの説明です…旺文社のロワイヤル仏和辞典第二版に拠っています。
「」に囲まれている言葉は意味、[]で囲まれているカタカナはだいたいの発音です。
■エリジヨンが行われる語
☆定冠詞 le と la が、「母音字および無音のhで始まる語」の前に置かれると、le、 laそれぞれの母音e、aが省略されて、どちらもl'と書かれます。l'となると、名詞が男性名詞なのか女性名詞なのか、覚えていないとわからなくなります…
le hôtel→ l'hôtel 「ホテル」 [ロテル」 hôtel 男性名詞
la école →l'école 「学校」 [レコール] école 女性名詞
☆人称代名詞
je 1人称単数主語 「私は」
me 1人称単数、(直接・間接)目的語「私を・私に」
te 2人称単数、(直接・間接)目的語「あなたを・あなたに」
se 再帰代名詞 3人称 (直接・間接)目的語
le 3人称単数 (直接)目的語 男性「彼・それを」
la 3人称単数 (直接)目的語 女性「彼女・それを」
J'aime le chat. 「私は猫が好きです。」[ジェムルシャ]
Je t'aime.「私はあなたが好きです。」「ジュテーム」
Il m'a donné ce livre. 「彼が私にこの本をくれたのです。」[イルマドネスリーヴル]
Je te l'ai donné.「私はあなたにそれ(男性名詞)をあげました。」「ジュトゥレドネ」
Je te l'ai donnée.「私はあなたにそれ(女性名詞)をあげました。」「ジュトゥレドネ」
Les enfants qui s'aiment.「愛し合う子どもたち」「レザンファンキセーム」
※倒置形では、jeはエリジヨンしません。
Puis-je entrer?「入ってもよろしいですか」[ピュイジャントレ]
発音では、je entrerは「ジャントレ」とアンシェヌマンします(語末の子音を後続語の初頭の母音と結びつけて発音する現象です。ここでは、je がenが結びついて、「ジャン」と発音されます)。
※肯定命令文で、le laにアクサンがあるときは、エリジヨンしません。(なんだかややこしい説明ですが、肯定命令文で、人称代名詞のleかlaがあるときには、エリジヨンしない、くらいに覚えておいたほうが良いような気がします・・・)
Dites-le à Jean.「それをジャンに言ってください)。」[ディットゥルアジャン]
☆指示代名詞ce
C'est mon livre.「それは私の本ですよ。」「セモンリーヴル」
※倒置形では、エリジヨンしません。
Est-ce assez?「それで十分ですか。」「エサッセ」
発音では、ce assezは「サッセ」とアンシェヌマン(語末の子音を後続語の初頭の母音と結びつけて発音する現象です。ここでは、ce がaが結びついて、「サ」と発音されます)します。
☆que(疑問代名詞、関係代名詞、接続詞)
Qu'est-ce que c'est? 「それは何ですか。」[ケスクセ]
C'est l'adresse qu'il a cherchée.「それが、彼が探していた住所です。」[セラドレスキラシェルシェ]
Je pense qu'elle t'aime.「彼女はあなたのことが好きなんだと(私は)思います。」[ジュパンスケルテーム]
※que の複合語について
jusqueは常にエリジヨンします。「~まで」[ジュスク]
lorsque「~するとき」[ロスク]、 puisque「~なので」[ピュイスク]、 quoique「~とはいえ」[クワク]は、 un、 une、 il、 ils、 elle、 elles、 on、 en、 ainsiの前に置かれたときエリジヨンしますが、そのほかの語の前ではエリジヨンするかどうかは一定していないそうです。
quelque 「ある~」[ケルク]はquelqu'un(誰か)[ケルカン]とquelqu'une(誰か(女性):あまり使われないようですが[ケルキュン])としてだけエリジヨンします。
presque「ほとんど」[プレスク] はpresqu'île「半島」[プレスキル]としてだけエリジヨンします。
☆de (前置詞、否定の冠詞)
Je viens d'arriver.「私は到着したところです。」[ジュヴィアンダリヴェ]
Je n'ai pas d'ordinateur.「私はコンピューターを持っていません。」[ジュネパドリヂナトゥァ]
☆ne(否定の副詞)
Il n'est pas venu.「彼は来ませんでした。」[イルネパヴニュ]
☆si(接続詞) がilまたは ilsの前に来たときのみ
S'il fait beau demain, nous irons au lac.「もし明日天気が良いなら、湖に行こう。」[シルフェボドゥマン、ヌジロンオラック]
Je ne sais pas s'ils viennent.「彼らが来るのかどうか(私には)わからない」 [ジュンセパシルヴィエン(ヌ)]
誤字脱字等ありそうですよ…
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