少し前の話ですが…
先々週は、家を探すため、引っ越し先の街に行っていました。あらかじめ不動産業者さんに連絡して、私たちの希望に合う物件の情報を送ってもらい、そのうちから6軒ほど選んでおきました。現地では、その6軒を実際に見て、その中の一軒を選ぶという予定でした。
6軒を選んだとはいえ、夫の中ではすでに心は決まっていて、その中の一番高い一軒を選ぶつもりでした。その家は、プールと温室のある家で、屋内ガレージなので、夏用の車を冬の間しまっておくことができる家でした。
私たちの希望は
一軒家
寝室3部屋
お手洗い2
仕事部屋2部屋
リフォーム不要の家
3月下旬・4月上旬に引っ越し可能
夫の職場に歩いていける距離
でした。
できれば屋内ガレージがあればいい、と夫は言い、私は、安全な階段がいい、と言いました。
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家訪問の日は、朝から予想外のことがありました。訪問予定の家の一軒が、「託児所をしているので、訪問に応じられない」と…(こちらでは、不動産業者と買い手が訪れるとき、家は無人でなくてはならないようです。)希望条件に「すぐに退去できること(3月下旬4月上旬に引っ越し可能)」と挙げていたので、託児所をしていると聞いて、びっくりしました。託児所って、すぐに閉鎖できるものなのでしょうか…なにはともあれ、私たちはその家は選ばないことにしました。
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私たちが最初に訪れたのは、二番目に値段の高い家でした。写真では、その家は大きくて、そこらじゅうに絨毯の敷いてある家でした。実際に中に入ってみると…写真写りの良い家だということが分かりました。
大きいのですが、おそらく、1970年代に建てられてから一度も手入れをされていなかったようでした。すべてが古ぼけていて、壊れているところがあちらこちら、リフォームなしには住めない家でした。
私たちは、すごくびっくりして、「二番目に(値段の)高い家でもこんな様子なら、ほかはどんなものだろうか」と不安になりました。
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二軒目は、私たちの希望する家でしたが…なんと、すでに買い手が現れていて、私たちの訪問日に決まるだろうとのことでした。私たちはものすごくがっかりしました。でも、とりあえず、家の中に入ってみることにしました。
家は、写真の通りでした。リフォーム済みで、一軒目とは大違いでした。でも、ちょっと小さく感じました。それから、収納スペースがないことに気付きました。それから、階段がタイル張りで、滑りやすそうでした。また、驚いたことに、お風呂になんと絨毯が敷いてありました。
夫は、「隣が近い」と言いました。
プールはきれいでしたが、「ここ、寒いので、(プールを)使うことは少ないと思いますよ」と不動産業者さんが言いました。
そんなわけで、私たちはこの家よりももっと私たち向きの家があるような気がしました。
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三軒目は、一階はすごくきちんとしているのですが、地下が工事現場のような家でした。子供のいる家庭には向かない家でした。とくに階段が仮設の階段のようで、危険だと思いました。でも、キッチンがすごく大きくて、きれいで、もし地下をちゃんとリフォームするなら、この家がいいと思いました。
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四軒目は、いま私たちの住んでいる家のリフォーム前の家に似ていました。夫は気に入って、「これはいいかも」と言いました。私は「階段が…」と言いました。一階はそれでもきれいなのですが、地下はリフォーム中だったのか、壁がなかったり、天井板がなかったり、構造が丸見えだったので、なんだか、新しい家に住むという感じがしませんでした。
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五軒目は、知り合いの家のリフォーム前の家の様子に似ていました。私は大丈夫でしたが、夫はダメなようでした。夫は「隣と近すぎる」と言いました。
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本来ならこれでおしまいのはずでしたが、不動産業者さんが「近くに一軒あるから」と、もう一軒見せてくれました。
その家は、夫の希望にも、私に希望にも沿っていませんでした。
夫は、「もう少し予算を増やしたら、いいものがありますか」と不動産業者さんに尋ねました。不動産業者さんは「予算を増やしても、この界隈では、家のタイプはみな同じ感じです」と答えました。私たちはがっかりしました。「四軒目の、いま私たちの住んでいる家のリフォーム前の姿によく似た家に住むことになるのかしら」と私はがっかりしました。
不動産業者さんは、こういう会話じゅうずっと、スマートフォンをいじっていたのですが、はっとしたかのように、「あの家があった!」と言いました。不動産業者さんのところにその前の週に入ったばかりの物件で、私たちにはまだ知らされていない物件とのことでした。
その家は、所有者が自分で売却しようとしたもののうまくいかず、結局、不動産業者さんに頼むことにした、という物件だそうでした。所有者の方は、すでに持ち家が同じ市内にあって、売りたい家は親から譲り受けた家だそうでした。
その家は、坂下にあり、坂の上には小学校と病院があるとのことでした。家の左隣は空き地と道路、前は道路なので、結局お隣さんが右隣にあるだけの物件ということでした。私たちは早速その家に向かいました。
その家は、私たちのほしい家のままでした。お隣さんは少し離れていて、夫は満足したようでした。家の内外ともに、大体の部分がリフォーム済みでした。階段は安全で、屋内ガレージがあって、三部屋寝室があり、バスルームは二つ、洗濯部屋は一つ、ひろい収納スペースに、私と夫それぞれの仕事部屋もありました。
唯一の難点は、キッチン収納があまりないということでした。私は夫に、「使わない食器はキッチン外の収納スペースに片づけるからね」と言いました。夫は同意してくれたようでした。実は、夫は「食器はすべてキッチンに収納するもの」という考えで、今まで何度かそのことで話し合いを重ねてきたのですが、この家では、どうしても、食器すべてをキッチンに収納することはできそうにないと思いました。
また、食品をしまっておく場所もなさそうでした。これについては、引っ越し後たぶん話し合いが必要になるだろうと思いました。
そういうわけで、「この家がいい」と思いました。そして、価格を見たら、思ったよりも安くてびっくりしました。夫の勤務先まで楽に歩いていける距離なのですが、私たちが狙った界隈から徒歩3分くらい離れているので(要は坂のあるせいで遠いので)価格が低いようでした。私たちは、価格も予算内で、すべてよさそうなので、買うことにしました。
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その後、所有者の方と連絡が取れ、その方が「家具などを売ります」「購入前にもぜひ会いに来てください」と連絡してくれました。私たちは使い勝手のありそうな家具などを買うことにしました。夫は「時間が取れたら会いたいです」と答えたようでした。
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正直言って、今度の家は今の家より小さいような気がします。今の家でも狭い(というか、収納スペースがあまりない)キッチンがさらに狭くなるのかと思うとちょっと残念ですが、「新しい家に住む」と思うとちょっとワクワクします。
坂が北にあるので、冬の北風が来ないとのこと、庭はかなり小さいですが、コンポスト製造機なども設置されているので、ちょっとした庭いじりはできそうです。南西に面した外壁にそってクレマチスが植えられているようなので、ちょっと楽しみなのですが、「この植物のせいで外壁が弱る」と専門家に言われて、夫はクレマチスをどうにかしたいようです。クレマチスは植え替えを嫌うと聞きます。でも、今年の春夏には、クレマチスを植え替えしなくてはならなくなりそうです。うまくいくといいのですが…
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ということで、家探しのお話でした。
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キャットの遊び場でくつろぐゆき。
夜の間は、ゆきの遊び場になっているらしく、朝にはゆきのおもちゃがちらかっています。
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実家の母からのひな祭りカードをいじるキャット。おやつの時間だったのですが、カードに夢中でした。
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