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2012年4月 5日 (木)

ゆきとの出会い

ある日、会合に盲導犬を連れた人が来ていました。
私は犬が好きなせいか、犬にも好かれるので、この日も盲導犬にとても(尋常ではなく?)好かれました。そんなこんなで、休憩時間にみんなでしゃべっていたら、「もしきいろひわさんが家にペットを迎えるなら、今くらいしか良い時期はないかも」という話になりました。
詳しい話はできないのですが、「たしかに、今が一番ペットを迎えるのに良い時期だ」と私は思いました。そう思ったので、その日のうちに夫に話をすると、夫は、犬は飼いたくない、猫が飼いたいと言いました。私は「猫でも犬でも(でも、犬のほうが私は飼い慣れています…)」と思ったので、翌日、ペットショップに様子を見に行くことにしました。

翌日、私が一軒目のペットショップに行くと、猫も犬もいたのですが、どれも売り物ではない、とのことでした。このあたりでは、ペットショップは、動物用ホテルや動物用美容院のようなものを兼ねており、どの子も預けられていたのでした。
次のペットショップに行くと、「犬はいなくて、猫が一匹だけいるんですよ」と店員さんに言われ、案内されました。ガラス張りの猫の部屋には、けっこう成長した猫が一匹いました。それがゆきでした。

夫は白い猫が欲しくてたまらないのを私は知っていたので、「灰色の猫かあ」と私はちょっと残念に思いました。しかも、顔の毛色が左右対称で無いので、夫はどう思うだろうか、とちょっと考えました。
私自身は、寒い地域なので毛の長いネコが良いかもしれないと思っていたので、「てぃみたいな猫だわ」とだけ思いました。

その猫はものすごく人懐こい様子で、ガラスのせいで声は聞こえないものの、私たちに向かって鳴いているのが分かりました。しかも、ガラスに近寄ってきて、ガラスに手をかけて、外に出して欲しそうな様子さえしました。
そこに店長と見られる人が来て、「この猫はもう6ヶ月で、だれも飼わないから、飼うといってくれれば、値段を下げますよ」と言いました。私が猫の説明書きを見ると、生まれは去年の8月、予防接種も避妊手術もしていませんでした。
「去年の8月に生まれているんですか」と私が尋ねると、「そうなんですよ、6ヶ月にもなって」と店長さんは答えたのですが、私は心の中で、「去年の8月生まれだったら、もう7ヶ月を過ぎているのではないだろうか」と思っていました。
それから、私は、「ワクチン接種も、避妊手術もしていないんですね」と確認しました。店長さんが、「していません。」と答えたので、「ペットショップではワクチン接種などはしないんですか」と尋ねてみました。すると、店長さんが「この猫は、持ち込まれた猫でね」と答えました。そして、かなりいろいろと濁しながら、事情を説明してくれました。どうやら、この猫(ゆきのことです)は、少し遠くの地域で生まれ、その地域でだれかが譲り受けた(購入した?)ものの、育てられず、このペットショップに「あげた」(委ねた)猫のようでした。ですので、ペットショップはこの猫のことをあまり知らないようでした。(私のいる地域ではペットを処分することはかなり稀なので、ペットショップが、地域の要らなくなった猫・犬を引き取って売る・無料で譲ることがけっこうあります。)
店長さんは、「こんなに成長してしまったら、処分するものなんでしょうけれど、この猫は人懐こくて、今までそんな事ができなくてね」と言いました。そして、店員さんに猫を出すように言いました。
猫は外に出してもらい、店員さんの腕の中で、喉をすごい勢いでゴロゴロ鳴らしていました。「人懐こいでしょう」と店員さんが言いました。店員さんが私に渡してくれたので、私は腕の中に猫を抱いたのですが、猫はあっという間に私の頭の上に上ろうと、私の肩に乗ってしまいました…
そのあと、店員さんが猫を私の頭から引き離してくれて、猫を再び猫の部屋に戻しました。猫は、外に出たいのか、事情が分かったのか、私から目を離さずに鳴き続けました。「猫とは目を合わせないこと」とよく親に言われたのですが、私の会う猫はどの猫も私と目を合わせるのが好きだな、と私は思いました。店長さんと店員さんは、「やっぱりわかるのねえ」と言いました。
とりあえず、猫の写真を撮り、値段などを聞いて、私はペットショップを出ました。親のこともわからないし、病気などの検査もしていない、ワクチン接種も避妊手術もしていない猫なので、どうだろう、と私は思いました。

その日の遅くに、夫に会い、写真を見せ、聞いた事だけ話しました。夫は、「見てみるだけ見てみよう」と言いました。そして、ペットショップに行きました。
ペットショップに入ると、私のことを覚えていたようで、店長さんが愛想よく、「来ましたか」と言い、すぐに猫の部屋のほうに案内してくれました。私たちが猫の部屋の前について、猫を見ると、猫はキャットタワーの一番高いところにいて、お座りをしていて、夫のほうをまっすぐ見て、大きく口を開けて、鳴きました。(声はガラスのせいでこちらまでは届かないのですが、様子から、分かりました。)夫のハートが射抜かれたように私は感じました。
店員さんが、猫を部屋から出して、夫に抱かせると、猫は私にしたのと同じように肩に移って、頭に乗ろうとしました。夫は、そのときには、すっかり飼う気になっていました。
「今週末に引き取りに来るから」と言って、夫はあっという間に支払いを済ませてしまいました。そして、週末を待たずに、翌日には私たちはその猫(私たちは「ゆき」と名づけました)を引き取りました。

読みにくいところがあると思いますが、こんな風にして、ゆきは我が家に来ました。
家についてからの話は、また今度、ということで…


ゆきです。手は私の夫のものです…^^;

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灰色のシッポですが、なんとなく縞模様が見えるような気がします…


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ペット」カテゴリの記事

コメント

きいろひわさん、こんにちは。
きいろひわさんのおうちに来たゆきちゃんが、安心して眠っている様子を見たら、何だか嬉しくなりました。お店にいる猫たちも、きっとお母さん、お父さんになってくれる人や自分のおうちを、必死の思いで待っているのだと思います。ゆきちゃん、これから幸せになれますよ。
先が白い後ろ足と、ちょっと見えてるピンクの肉球がとってもかわいいです。これからも、ゆきちゃんの様子、楽しみにしています。
by momo

ゆきちゃん、ご主人のハートを射ぬいちゃったんですね。
最近になって日本のペット事情はほかの国と違うということを知りました。
読みにくくなんかないです。すごくわかりやすくて、物語を読んでいるようでした。
両手を伸ばして寝ているなんて、ここは安心できる場所とわかっているんですね。

私ねペットショップを見るのが嫌いなんです。
眠っていたり遊んでいたりしている子はまだいいんですが、じっと飼い主を捜しているような目の子、切ないんです。
量販店でも此の頃ペットを扱かっていますよね、夜中誰もいなくなり・・・寂しげに泣いているだろうと思ってしまいます。
ゆきちゃんよかったね〜
私はいつも猫や犬と暮らしていた、何匹もの子と別れた。
昨年ぼけ老人になった犬を介護して看とりました。
自分に後悔のないように介護をして別れのときを覚悟して・・・
生き物と暮らすってとても楽しい、そしてとても辛い。
でも縁があって家族になったンだもの すごーく可愛がってあげて下さい。

ゆきちゃんを迎えるようになったいきさつ、手に取るようにわかりました^^
ご主人の様子がとても微笑ましいです。
これからも、「ゆきちゃん物語」楽しみにしています♪
いえ、ゆきちゃんとてぃちゃんの「きいろひわ家物語」かもしれませんネ。

momo (twinkle echo)さん
こんばんは
ゆきは、必死だったのだろうな、と思います。ゆきが幸せにくらせるよう、最大限努力したいです。
ゆきの肉球は、子猫のせいか、まだ子どもっぽくて、かわいいです。これからどんどん大きくなるのかしら、なんて思いながら、見ています。

かっつんさん
こんばんは
はい。夫の様子について詳しく書くと、夫のことを面白く書いてしまいそうなので(≧m≦)、詳しくは書けませんが…夫はその場でゆきを引き取って自宅につれて帰りたいと思ったようです。^^;これほどまでとは思いもしませんでした( Д) ゚ ゚。
私の実家近辺では、犬猫についてきっちりと商売が成り立つ感じのようですが、私の今住んでいるところでは、ペットショップは「犬・猫・さまざまな生き物についてなにかあったら行くところ」という感じのようです。「猫が子どもを産んでしまったが引き取り手がない」とか、「お年寄りが入院する事になってその飼い犬が路頭に迷ってしまいそうだ」とか、そういうときにも役立つみたいです。ゆきは一応購入しました(2千円くらいお金を払いました)が、与えられていたえさ(3キロで3千円くらいです)や玩具、食器、住んでいた場所などを見ると、どう見てもペットショップはゆきにかんしては赤字だっただろうな、と思います。
ゆきは人懐こいらしくて、家に連れてこられたその日から私たちにべったりくっついてすごしています。今日で、来てから、一週間が経つのですが、もっと前から私たちのところにいたかのように感じます。

せせらぎさん
こんばんは
すごーくかわいがりますね!
夫など、仕事から帰ってくると、ゆきに向かって、「ゆきがおいしいものをたくさん食べて、楽しく暮らせるようにって働いているんだよ」なんて言っています。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
生きているものと付き合うと、あらゆる感情を学びますね…ゆきと一緒にいられるのはだいたい20年と考えて譲り受けましたが、できるだけ楽しく過ごしたいと思います。

私は、野良犬や野良猫を見ると切なくなってしまいます。アメリカ合衆国では野良猫の平均寿命は3年と聞いて、世界中でそうなのだろうか、なんて思うと悲しいです。
ペットショップなどの業界は、売れなくても、最後まで面倒見るよう、法制化できないものかしら、なんて思ってしまいます。今年、法律の見直しが行われたようですけれど、人と共に暮らす動物の生きやすい世の中になるといいなあと思います。

亜麻さん
こんばんは
夫がこんなに猫が好きだとは知らなかったです。^^ゆきも、夫も、私も幸せで、本当に良かったと思います。
今日、ゆきをてぃに会わせる予定なので、どんなふうになるか、またいつか報告しますね!

きいろひわさんごめん!
コメントがダブっていましたね、ひとつを削除して下さい。

せせらぎさん
はい、了解です~。

運命の出逢いって、こういうものなのだなぁって、
読んでいて改めて思いました
ゆきちゃんは行くべき家族のもとへ行き、
ご主人さまときいろひわさんも、
迎えるべきしっぽの家族を迎えたのですね

きいろひわさんのお住まいの地域では、
殺処分することは稀、と聞いてうらやましく思いました。
日本ではどこもかしこも殺処分だらけです...

> ペットショップが、地域の要らなくなった猫・犬を引き取って売る、
> 無料で譲る
そういうショップも少しずつ出て来ましたが、
日本ではまだまだ全然浸透していません...
ペットに対する意識は、日本はとっても低くて、
現実を知ると泣けてくることばかりです。
いつかペット先進国に追いつけるかな...
まだまだ道は遠い気がします...

お家に新しい家族が増えたんですね
旦那さんのハートを射抜いちゃう
なんてその時よっぽど
愛らしかったんでしょうなぁ

ブログ越しに私もゆきちゃんの
成長や様子を一緒に感じていけたらいいな~と
思ってますのでゆきちゃんのこと、
色々ブログにUPしてくださいね^^

クシネさん
こんばんは
ゆきは、8ヶ月になるまでひとりで待っていてくれたんですね。やっと出会えてよかったです。^^
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
殺処分については、大都会だと、なかなかこのようにはいかないのだろうと思います。都会では、匿名性が高くなるので、合法なら軽い気持ちで何でもできそうです…
ここにも地方公共団体から殺処分を委託されている人がいるのですが、この地域ではだいたい皆知り合いなのですよ…ι(´Д`υ)去年、殺処分したのは、(私の住んでいる地域の猫犬を相当数殺害し、道を歩いている人に襲い掛かって地域中で話題となった)野良犬2匹くらいかなあ、と思います。ほかにもやむをえない事情から処分されているとは思いますが…ただ、そういうことをすると、たぶん地域中に知られてしまいます。
都会でも、殺処分数を減らした有名な例があるのですが…クシネさんもご存知だとは思うのですけれど、サンフランシスコです。SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animalsでしたか…日本で言うところの日本動物愛護協会のようなものに相当するのかと思いますが、直訳すると「動物虐待予防協会」くらいかと)が努力したようで、97%生存のようです。( http://www.sfspca.org/about-us/presidents-message/no-kill )the no‐kill movement (無殺運動?)が広がるといいなあ、と思います。

クシネさんへのコメントの訂正です
ゆきの待っていた期間は8ヶ月ではなくて、7ヶ月でした。すみません…(;;;´Д`)ゝ

こんばんは
はい、とても愛らしかったです。夫、大喜びでした。今もゆきは夫が帰宅すると玄関に迎えにいったり、テレビを見ている夫の傍に寝そべったりするので、夫大喜びです。^^おしゃべりをするので、それもまた可愛らしさをいっそうしているようです。
たぶん、これからも頻繁にゆきのことを記事にすると思います。初めての猫との暮らし、温かい目で見守っていただけたら、と思います。

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