東京の湯島あたり(台東区池之端)にある、旧岩崎邸に行きました。
旧岩崎邸については、http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html
(「公園へ行こう」のページです)に詳しい情報が載っています。
パンフレット(英語版)です。
行きかたについては、
東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車 徒歩3分
東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車 徒歩10分
JR山手線「御徒町」下車 徒歩15分
と幾通りか書いてありますが、私は御徒町から歩いていきました。
入場料は400円でした。
建物内に入るときは、靴を脱いで、ビニール袋に入れて持ち歩きます。
建物内の撮影は禁止です。
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「概要」( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline035.html )に「旧岩崎邸は1896年(明治29年)に三菱創設者・岩崎家本邸として建てられました。英国人ジョサイア・コンドルによって設計されたもので、現存するのは洋館・撞球室・和館の3棟です。木造2階建・地下室付きの洋館は、本格的なヨーロッパ式邸宅で近代日本住宅を代表する西洋木造建築です。館内の随所に見事なジャコビアン様式の装飾が施されていて、同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザインが、往事のままの雰囲気を漂わせています。」と書いてあるように、もともとは広大な屋敷だったものの、いくつかが残っている感じでした。
また、「見どころ」( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view035.html )には、「ジョサイア・コンドルの設計により、1896年(明治29)年に完成した。完成当時の岩崎邸は、15,000坪の敷地に20棟以上の建物があった。現存する3棟のうちの1棟が、木造2階建・地下室付きの洋館で、本格的なヨーロッパ式邸宅。近代日本住宅を代表する西洋木造建築である。17世紀のジャコビアン様式が随所に見られ、全体はイギリス・ルネサンス様式 洋館南側は列柱の並ぶベランダで、1階列柱はトスカナ式、2階列柱はイオニア式の装飾が特徴である。米国・ペンシルヴァニアのカントリーハウスのイメージも採り入れられた。併置された和館との巧みなバランスは、世界の住宅史においても希有の建築とされている。
建物自体は、主に年1回の岩崎家の集まりや外国人、賓客を招いてのパーティーのみに使用された。1階部分に玄関・食堂・厨房・客室、地下には倉庫・機械室・通路が設けられていた。
戦後、GHQに接収され、返還後、最高裁判所司法研修所などとして使用(~1970)。1961年、重要文化財に指定された。」
と書かれていました。どうやら波乱にとんだ歴史のある建物のようです。
下は写真です。
入り口近くから
庭から
ビリヤードをする家がこの家の脇(向かって右側)にあります。
「別棟として建つコンドル設計の撞球室(ビリヤード場)は当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の造りの木造建築で、洋館から地下道でつながっています。」( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline035.html )とのことです。
脇から(観光客の方が写ってしまいましたのでぼかしてあります。)
後ろから
旧岩崎邸の洋館の向かって左側に、和館があるのですが、写真を撮りませんでした。説明だけ、引用しますね。
「洋館と結合された和館は書院造りを基調にされていて、広間には、橋本雅邦が下絵を描いたと伝えられる日本画などが残っています。現存する広間を中心に巧緻を極めた当時の純和風建築をかいま見ることができます。」( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/outline035.html )
「洋館と結合された和館は、書院造りを基調にしている。完成当時は建坪550坪に及び、洋館を遥かにしのぐ規模を誇っていた。施行は大工棟粱として、政財界の大立者たちの屋敷を数多く手がけた大河喜十郎と伝えられている。
書院造りの広間には、橋本雅邦が下絵を描いたと伝えられる日本画などが残っている。
広間奥に設けられた岩崎家の居住空間は、南北に分けられ、南に主人と主人部屋、子供部屋などが置かれた。北には使用人部屋、台所、事務方詰所、倉庫などがあった。現存する広間を中心に、巧緻を極めた当時の純和風建築をかいま見ることができる。 」
( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view035.html )
ということで、昔は、大きかったようですが、いまはその一部が残っている感じでした。「かいま見ることができる」と説明されていますが、たしかにかいま見る感じでした。この和館ではお茶などをいただくことができます。
お庭については、芝生の上だけを歩くことができました。
「見どころ」( http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view035.html )には、「江戸期に越後高田藩榊原氏、及び明治初期は舞鶴藩牧野氏の屋敷であった岩崎邸の庭は、大名庭園の形式を一部踏襲していた。建築様式同様に和洋併置式とされ、「芝庭」をもつ近代庭園の初期の形を残している。往時をしのぶ庭の様子は、江戸時代の石碑、広間前の手水鉢や庭石、モッコクの大木などに見ることができる。この和洋併置式の邸宅形式は、その後の日本の邸宅建築に大きな影響を与えた。 」と書いてありました。
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洋館の暖炉の様子や壁紙、トイレ(Royal Doultonだったと思います)、階段、床をはじめ、和室の欄間の様子など、興味深いことがたくさんあります。古い建物を見るのが好きな方でしたら、一度行ってみたらよいのではないかと思います。
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おまけです。
上智大学の中に、「クルトゥルハイム」聖堂と呼ばれる建物があります( http://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/catholic/cathocen_acts/cathocen_chapel )(結婚式でよく使われるようなので、知っている人が多いのかな、と思います)が、雰囲気がなんとなく似ているような気がしました。私は建物に関してはまったくの素人なので、信憑性はあまりないのですけれど・・・(千代田区の観光協会にもこの聖堂に関してページがありました(http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/1381/Default.aspx )。)
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さらにおまけです。
錦糸町駅から見えた建物です。(東京)スカイツリーでしょうか?
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