あまり面白い話ではありませんが、ちょっと最近の話をしたいと思います。
私たちの家の庭には、ラズベリーの木が20本ほど植えてあります。夏になると、実を摘みます(冷凍保存することもありますし、そのまま使うことも、コンフィチュールにして保存することもあります)。庭には囲いはありません。
前から、「あれ」と思うことはあったんですよ。
このあたりで予想のつく方はつくかもしれませんが・・・
***
ある日のお昼、夫が「庭に誰かがいる!」と言いました。
私が見ると子どもが3人ほど庭にいました。それぞれが手に、プラスチックの容器を持っています。一番上の子が小学校中学年、その次が低学年、一番年下が幼稚園の年長さんくらいかな、と思いました。私の見たことのない子どもたちでした。
夫が慌てふためいているので、私がとりあえず庭に出ました。そして、話しかけると、こちらに挨拶することも無く、「ラズベリー、とってもいいでしょ」と・・・
ちょっとびっくりしましたが、とりあえず、私は「あなたたちのことを知らないし、あなたたちのお父さんお母さんのことも知らないのよ」と言いました。(ご近所さんにこのくらいの年齢の子どもはいないのですが、ご近所さんの親戚のお子さんだったらまずいので、きつい言い方はさすがにできないのですよ・・・。)
すると、こどもたちの一番年長らしい子が「僕は○○、この子が××、この子が▽▽」と言い、「だから、ラズベリー、とってもいいでしょう」と・・・
私は、率直に駄目とは言えないので、「私はあなたたちのお父さんやお母さんを知らないし、話をしたこと無いしねえ」と言いました。
すると、また同じ一番年上らしい子が「僕のお母さんは□□で、お父さんは■■」と言いました。そして、「だから・・・」と続けようとしたので、私はさすがに「この子達ヘン」と思い、「名前はわかったけれど、私はあなたたちのお母さんのこと実際に知らないし、話したこともないし、ともかくあなたたちのお母さんと話をしなくちゃ」と言いました。そして、なんとなく、話のわかりそうな小学校低学年くらいの子に向かって、「いきなりあなたたちのお庭に私が何も言わず入っていって、あなたたちのおもちゃで遊んだらどう思う」と言いました。
すると、小学校中学年らしい子が(わりこんできて)「でも、ラズベリー、とってもいいでしょ」と言いました。
「これは親の差し金かな」と思いながら、「あなたたちのおかあさんに会わなくちゃね」と私は言いました。すると、子どもたちは動揺し、おびえた様子を見せたのですが、私は子どもたちを促し、子どもたちと一緒に、近所のお宅に向かいました。
すると、騒ぎを聞きつけたのか、そのお宅のひと(年配の方、おばあさん)が出てきて、「あらまあ、他所のお宅にラズベリーをとりにいく必要ないよ」と大声で(大げさな様子で)子どもたちに言いました。(そして、子どもたちを家に入れてしまいました。)
でも、私は、というか、このあたりの住人みんなは、知っているんです、このお宅にはラズベリーの木は「無い」んです・・・
つまり、おばあさん(子ども達はこのお宅に住む人のお孫さんたちでした)と子どもたちの母親(おばあさんの娘か、息子のお嫁さん)が、子どもたちにラズベリーを取りに行くよう言い、子どもたちに容器まで持たせたのですが、このお宅にはラズベリーの木は無かったということなんです・・・つまり、他所にラズベリー(の木)を探しに行かせたんです。
この近所で、この子どもたちがラズベリーを取れる場所は、他人様の庭だけです。森は、子どもの足ではかなり遠いですし、危険です。ラズベリーの茂みは、森の入り口にはありませんし、親が子どもだけで行かせる場所ではありません・・・。
そういうことを思っているうちに、なんだか、すごくむっとしました。
おばあさんに、私たちの庭には蜂なども来るので危険だし、なにかあったら困るから、子どもたちだけで来させないようお願いして、私は自宅に戻ってきたのですが、なんというか・・・すっきりしません。
なんとなく、来年は、家族総出で私たちの庭にラズベリーを摘みに来そうな気がするんですよ。「大人がついているから大丈夫」って言いながら・・・知り合いに話したら、「さすがにそれは無いでしょう(笑)」とのことでしたが。
なんだか、また話が長くなってしまいました。わかりにくい話を最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
最近のコメント