カナダで選挙(連邦下院)があったようですね 覚書・感想
2011年5月2日(火曜日)にカナダで総選挙があったようです。
ということで、一応、フランス語圏に興味があると書いたので・・・覚書です。
ケベックが係わっているようなので・・・。
日本語の質がかなりよくないです。
敬称は略しています。申し訳ないです。お名前の後に「氏」をつけて読んでいただけると嬉しいです。
私はこういうことの専門家ではないので、内容の正確さや言葉の正確さなど全く保障できません。申しわけないです。興味のある方はご自身できちんとご確認下さい。
何はともあれ、何もわかっていない素人の書くことですので・・・
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カナダのケベック州はフランス語話者がだいたい8割を占める地域のようです。そこの投票の傾向がカナダの他の地域とは少し違っていたようです。
もともと、カナダの大西洋州(ニュー・ブランズウィック州、プリンス・エドワード・アイランド州、ニュー・ファウンドランド(と)ラブラドール州、ノヴァ・スコシア州)は自由党に投票する傾向が、ケベック州はブロック・ケベッコワ(党の名前です。直訳すれば「ケベック連合」とでもなりますでしょうか。)に投票する傾向があり、西部(アルバータ州、ブリティッシュ・コロンビア州)は保守党に投票する傾向があるという感じだったようでしたが・・・
今回の投票はオンタリオ州が鍵だといわれていたような気がします。ところが・・・
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今回の投票では、カナダ規模で、保守党が勝利し、保守党が多数派を占める政府が成立するようです。そして、野党第一党が、英語でNDP、フランス語でNPDといわれる新民主党とでも訳せそうな、New Democratic Party (Nouveau parti démocratique)になるようです。
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ケベックでは、このNPDが大勝利し、保守党が議席を減らし、ブロック・ケベッコワ Bloc québécois が大敗しました。
保守党ははっきりとした青、ブロック・ケベッコワは明るい青、NPDはオレンジ、自由党は赤で象徴されるのですが、今回の選挙でケベックはオレンジになったようです。
ブロック・ケベッコワの党首ジル・デュセプは、自らも破れ、辞任すると言っています。今年あたりに、ジル・デュセプは党の95パーセントだかの大多数の支持を得ていたのですが。ブロック・ケベッコワはいつもケベックの議席の多くを獲得しているので、今回の(たしか)3議席は歴史的大敗だといえると思います。20年目の節目を迎えて、ブロック・ケベッコワには改革が求められているのでしょうか。
ケベックで大勝したNPDですが、社会民主主義の党のようです。掲げた政策は、ケベック「州」が扱うべき内容に触れているようなので、連邦の党が、州の政治に口を出しているような感じもします。(カナダは連邦主義を取っていて、州の権限と連邦の権限があります。州の扱うこと(教育や福祉などのようです)に連邦が口を出すというのは、しばしば州と連邦の間に軋轢を生むようです。)
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ケベック州政府の不人気(ケベック州政府は現在、ケベック自由党のジャン・シャレが首相ですが、政治的腐敗など(建設業界との癒着やらなんやら)があきらかになり、不人気のようです)を利用して(?)、NPDが人々の不満を代弁したともいえるのでしょうが、これがどうあとで響くのか、興味のあるところです。ジル・デュセプが、「ケベックの人々は、もう一度、連邦主義にチャンスを与えた」とかなんとか、言ったようですが、そういう観点から、今回の選挙を見た選挙民がどれだけいたのかなあ、と思います。
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NPDは英語では、Canadian Leadership(カナダ的リーダーシップ) というのをスローガンにし、フランス語ではTravaillons ensemble(一緒に働こう(「一緒にやっていこう」位の意味だと思いますが))というのをスローガンにしていました。英語とフランス語では言う事が違うなあ、と思います。
ちなみに、保守党も同じような事をしていたのですが。フランス語では、Notre région au pouvoir(「私たちの地域に権力を」位の意味でしょうか)、英語ではHere for Canada(「ここをカナダに」位の意味でしょうか)ということで、ケベックの、「カナダ嫌い」をきちんと理解したスローガンになっています。
ブロック・ケベッコワについては、ケベックにしか地盤のない政党なので、フランス語でParlons Québec (「ケベックを語ろう」位の意味かと思います)というのがスローガンでしたが、QuébecをQcと略して書いたので、cul(「お尻」の意味があります)と発音などから近似が感じられると、少し笑われたようでした。
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NPDの候補者で選ばれた人たちの中には、選挙期間中に、ラスベガスに旅行に出ていて、選挙運動をしなかった人もいたようです。
NPDの党首のジャック・レイトンは最近色々体調に問題があったようで、今は杖をついて歩いています。奥さんは「チャウ」さんとおっしゃるようで、彼女も議員さんのようです。
杖をついている政治家というと、ケベックが1995年にレフェランダムを行ったときのリュシアン・ブシャールの様子が思い出されます。リュシアン・ブシャールは当時、ブロック・ケベッコワの党首で、大人気だったようですね。今は、政治を退いて、弁護士をしていると思いますが・・・なんだか話がずれてきましたね。
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カナダ規模では、自由党が歴史的大敗を喫しました。党首のマイケル・イグナティエフも、敗れました。この後どうなるのか、話題です。ピエール・エリオット・トルドー(カナダの首相でした、もうお亡くなりになっていますが、いまでも話題になる政治家ではないでしょうか・・・)の息子のジュスタン・トルドーやドニ・コデールなどいろいろ選ばれた人たちはいるようですが。
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私はこういうことの専門家ではないので、内容の正確さや言葉の正確さなど全く保障できません。申しわけないです。興味のある方はご自身できちんと確認しつつお調べ下さい。
これは覚書・感想です。
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ブロック・ケベッコワの獲得議席数は結局4だったようですね。
それから、マイケル・イグナティエフは、辞任するようですね。自由党はこの5年で何回党首が変わったことでしょうか。この前は、ステファン・ディオンでしたね、そういえば。
投稿: きいろひわ 補足です。 | 2011年5月 4日 (水) 13時39分