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2010年12月29日 (水)

ピエール・ファラルドーの言葉 引用を訳しました 23

http://www.independance-quebec.com/falardeau/frame.php

から引用しました。

"Comme si la lutte de libération nationale n'était pas, en soi, un projet de société. Le bateau coule et des passagers veulent discuter de l'aménagement intérieur de la chaloupe. Ramons, câlice! On discutera ensuite de la couleur de la casquette du capitaine ou de la forme des rames. L'indépendance n'est pas le paradis. Ce n'est pas la solution à tous nos problèmes. Mais il s'agit de choisir enfin. Ou le statut de nation annexée à jamais, ou la liberté."

あたかも国家的(民族的)開放が、それ自体、社会の計画ではないかのようじゃないか。船は難破し、乗客は救命ボートの内装について話し合いたがっている。漕げよ、馬鹿やろう!それから、船長の帽子の色やらオールの形について話し合うんだろう。独立は楽園を意味しない。自分たちのあらゆる問題を解決するわけじゃないんだ。でも、結局のところ、選ぶことに関わるんだ。つまり、永久に併合されたままの民族の地位か、自由かを選ぶことに関わるんだよ。

「独立は楽園を意味しない」、このフレーズは結構、極端な独立主義者をからかうのに使われますね・・・「独立したら、○○が可能になる」みたいな…

それから、ファラルドーは、ここで悪い言葉(たとえば、câlice)を使っています。宗教に関わる言葉は、おおっぴらに口にすべきではないのですが、ケベックではそれを口にして、「馬鹿やろう」などの悪い言葉の表現とします。こういう言葉を発する事を、sacrer(発音は「サクレ」、動詞です)といいます。

ケベックは、フランス語を話すカトリック信者が人口の多くを占めます。(彼らの多くは、フランス革命の前に、フランスからわたってきた人々です。)ですので、カトリックの語彙は、教会に通う割合が減っている今でも、しっかり日常生活に息づいています・・・

昔、ポーランドの人が、ケベックに旅行して、あちこちでこういう言葉を聞いて、意味がわからなかったという話をしていました。ポーランドもカトリックの国ですが、こういうことは言わないようですね・・・

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