Amélie Nothombの「Stupeur et tremblements 畏れ慄いて」を見て
アメリー・ノートン(アメリ・ノトン)Amélie Nothomb の小説を映像化した「Stupeur et tremblements 畏れ慄いて」を日本人でない人たちと一緒に見ました。原作の本は読んでいません。(もう少し経ってから読んでみようと思います。)
そして、案の定、映画を見終わったあと、一緒に見ていた人たちに質問されたのですが、きちんと答えられませんでした。
1 主人公が翻訳を手書きで渡すが、これは日本ではいいのか。(タイプなどしないでいいのか、という質問でした。私のいた場所では手書きはだめでしたが・・・一般的にはどうなのでしょう。)
2 主人公が上司に無断で仕事をしたのに、なぜ日本ではクビにならないのか。(どうやら、これでクビになるような職場も、外国では、あるようです。私のいた場所でも、もしこのようなことをすれば、居心地はかなり悪くなると思います。)
3 あんな下手な日本語では、通訳にならないのでは。なぜ解雇しないのか。日本には試用期間がないのか。(私には答えようがありませんでしたが、主人公の日本語のレベルの低さにはびっくりしました。上司にタメ口はないですよね。それから空気が読めない発言の多いこと・・・)
4 上司の日本人女性との関係が理解できない。なぜ主人公の女性は上司と友情を育もうとするのか。なぜ上司の行為をねたみからのみと考えるのか。(日本では、部下から積極的に上司と友情を育むのが普通なのかとたずねられたのですが・・・)
5 主人公の女性の振る舞いは受け入れがたく、普通ならクビだ。とくに、職場にとまり、ゴミ箱をひっくり返すなんて、その場でクビではないか。
そして、最後に、日本人社会を茶化していると聞いていたけれど、主人公のほうがよほどおかしいと思わないのか、と尋ねられました。
私自身は、もちろん、他の人と同じように上記の疑問を持ちましたが、お茶くみをするときに、主人公の女性がべらべらしゃべっているのが非常に気になりました。これはないだろう、と思いました。
また、職場の様子が非常に陳腐というかみっともなく思えました。現実的な感じがしませんでした。
それから、トイレ掃除のエピソードは、奇妙な感じがしました。こんなことをさせて給料を支払う企業の気が知れません・・・
何はともあれ、人事は何をしているのだろうと思いましたが・・・
まだまだ思ったことはあったと思いますが、とりあえず、頭に浮かんだことだけ書いてみました。映画は芸術作品なのに、現実にかかわらせた質問が多いと、なんだか、製作者の方々に悪い気がします・・・本当に。
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