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2010年7月27日 (火)

多分日本で初めての紹介? ピエール・ファラルド-さん ケベックの映画作家 その7

ということで、主な登場人物についてです。主人公のエルヴィス・グラトン、相棒のメオ、エルヴィスの奥さんのリンダ、サンタ・バナナの独裁者くらいについては書こうかな、と思います。

エルヴィス・グラトンは、(おそらく)モンレアルの郊外(?)で、自動車修理工場とガソリンスタンドを経営しています。それが自慢の、自営業者です。「J'ai un garage, un gros garage.」(「俺は自動車修理工場を経営しているんだぞ、大きな自動車修理工場だ」とでも訳せましょうか)が、彼の口癖です。従業員は相棒のメオです。

エルヴィスは、調子者で、大きく物事を考える事が好きです。彼の好きな言葉に、「Think Big!」があります。カナダ崇拝もそのあたりと関連しているようです。「カナダ、世界で一番大きく、世界で一番美しい国」みたいなことを言ったり(世界で一番大きい国ではないのではないか(世界で最も大きい国はロシアかと思うのですが)と思いますし、世界で一番美しい国かどうかは判断する人によりますよね)、カナダに属している限りロッキー山脈は自分たちのもの、みたいな発想をしたりしますから。

こういう発想なので、カナダについての地理的な知識・ケベックの外についての具体的知識は余りありません。『Elvis Gratton XXX : La Vengeance d'Elvis Wong(エルヴィス・グラトンXXX エルヴィス・ウォンの復讐)』でカナダの地図を壁にはろうとして、まったく正確でない図を作ってしまったり、カナダのニュースを見て、ブリティッシュ・コロンビアで起きた出来事についてのニュースなど興味ないと平気で言ったりします。

また、エルヴィスは、アメリカ文化を崇拝しますが、英仏二言語を喋るわけではありません。『Les Vacances d'Elvis Gratton』(エルヴィス・グラトンのシリーズの第一作に取り込まれています。)のなかで、エルヴィス・プレスリー物まねコンテストで獲得した優勝賞品としてのサンタ・バナナ(架空の国ですが、キューバだと思う人が多いようです)旅行中、エルヴィスとリンダが、サンタ・バナナに向かう飛行機内で、乗り合わせた活動家の人に向かって、自分たちが何者であるか、説明する様(「ケベッコワで、フランス系で…フランス語表現をする北アメリカの…カナダの…フランス系住民」みたいな奇妙な言い方ですが、これは、おそらく、連邦主義者の二言語主義研究やそれに関連した文書で使われる用語のパロディだとおもわれます)は本当におかしいです。正確に引用はしていないので、興味のある方はどうぞDVDなどで確認してください。

エルヴィスは連邦主義者ですが、独立賛成者にたいして激しい敵意を見せます。第一作で、ピエール・ファラルドーさんが演じる写真家の前でポーズを取るエルヴィスの発言はすごいです。

また、エルヴィスは女性と教育を蔑視する傾向があります。第一作で、女子学生を自分のトラックに乗せたエルヴィスが言う言葉にはぞっとします。

長くなってきたので、その8に続きます。なんだか、まとまりがなくなってきました。

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